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ディズニー パブリッシング ワールドワイド 日本代表/バイス プレジデント アールフット草野 依子さん
仕事もプライベートも、冒険心とチャレンジ精神を忘れずにいたい
G-TELPキャリアアップ第5回目は、ディズニーの日本国内における出版、教育事業を担う部門「ディズニー パブリッシング ワールドワイド・ジャパン」の代表として、世界をステージに活躍する、アールフット草野 依子さんにインタビューしました。
G-TELP:現在のお仕事はどのような内容ですか?
草野:雑誌、教育商品のライセンサーとして、出版社等と契約を結び、英語の書籍や教材等を日本の市場に提供をする部門の経営をしています。本社はNYにありますが、アメリカだけでなくいろんな国と接点を持っているので、そのフィールドもグローバルです。例えば、ディズニーコミックの拠点はミラノにあったり、英語教材に関してはフランスにベースがあったりするので、ヨーロッパへの出張も多いですね。最近では、日本の漫画文化とイタリアのコミックのノウハウを活かすため、日本から漫画家をイタリアに連れていく機会もありました。また、日本にいても電話、メール、ビデオ会議など、常に世界各国のメンバーと仕事をしています。

G-TELP:そのお仕事を選ばれた経緯についてお聞かせください。
草野:大阪の某外資系企業でマーケティングの仕事をしていましたが、東京に戻らなくてはいけない事情ができてしまったんです。そんな時に出逢ったのが、ディズニーのホームビデオを販売する会社でした。インタビューに行くと、社長は出張前だそうでファッションもかなりラフな上、あちこちにディズニーのぬいぐるみが置いてあって…。前の会社での数年間は相当ハードに働いていたので、「ここならラクできるかも…」なんて期待したんですよ(笑)
草野:ところが現実は正反対!立ち上がったばかりの会社はスタッフも10人程度。そこにマーケティングマネージャーとして入ったので、とにかく忙しくて…。土日の度に熱を出し、それでも働いていましたね。当時まだ日本では“ビデオはレンタル”が主流だったのを、ディズニーなら自分のモノとして買ってもらうことができる、と考えてスタートしたこの会社。実際、子ども達が繰り返し見れる映画ということで、売行きは絶好調。やればやるほど成果がでるので、気づくと無我夢中で仕事をしていたんです。

大きなビジネスチャンスを、些細な英語のミスで失うのは許せなかった

G-TELP:英語はどのように学習されたのですか?
草野:特に英語学校などに通ったわけでもないんです。大学までは、典型的な学校の英語教育だけ。ただ、それはわりと成績も良くて、豆単や出る単とか、試験も大好きだったんです。ところが、大学の初めに「初級英会話」のクラスを取ってみたら、何とたった2回で挫折(笑)。単語や文法といった基礎能力には自信があって、点も取れてたのに、リスニングやスピーキングになるとまるでダメ。「うわあ、私って英語しゃべれないんだ」と気がついて愕然としました。
草野:その後、大学のうちに、英語だけでなく、とにかく世界をみておかなければと思い、バックパッカーとして一人であちこち旅をしたのがきっかけですね。自分からコミュニケーションをとらなければいけない状況に置かれますからね。あとは某外資系会社での実践でしょうか。社内では英語が公用語でしたから。リサーチやミーティングの結果を英語で一枚のメモにするというエクササイズもありました。それがとっても分厚いリサーチ結果をも1枚にまとめるんです。プレゼンテーションも日常茶飯事でしたし、ここで鍛えられた部分は大きいですね。
草野:これに対して、ディズニーは即戦力を必要とする会社。誰かに教えてもらうのではなく、全部自分で決めて自分で道を作っていかなければならないんです。当然、任される仕事の責任も大きい。だからこそ、言葉の問題による勘違いや誤解で本来の力が発揮できないのは許せないと思いました。自分自身のアイデアそのものが至らないならまだしも、単語を一言間違えただけで大きなビジネスを逃すようなディスアドバンテージはしたくなかったんです。ビジネスの相手は、私にとって英語が第2外国語だから、なんていう容赦はないですからね。だから常に真剣勝負でした。今でも、文章は日本語で書くより、英語の方がどんな表現にしようかとか気を遣いますよ。

G-TELP:キャリアアップを望む英語学習者にアドバイスをお願いします。
草野:やはり、単語や文法といった基本も大事。これらは時間が経っても忘れないですし、若いうちに詰め込んでおくべきだと思います。その上で、あとはコミュニケーションを積み重ねる事ですね。
とにかく相手の気持ちを汲んで互いに理解しあおうという気持ちを忘れないことです。最終的には、英語もコミュニケーションのためのツールなのですから。私が英語でミスをしたくないのも、コミュニケーションを歪ませてしまいたくないから。誰だって間違いはあるけれど、相手の立場やその場の空気を読み取る努力をしながら場を重ねていけば、リラックスした場でも張り詰めたプレゼンテーションでも、そのシーンに合ったコミュニケーションができるようになると思うんです。

海外で誘拐されたこともあった。それでもやめられなかった、一人旅

草野:あとは、とにかく旅先でも、日本でも話す機会を自分から作ることかな。私も学生の時から、キャンパスで外国人をつかまえては話すのが好きで、外人寮に押しかけ日本のことを無理矢理話したりもしていました(笑)。いまだに仲の良いバングラディシュの友人もいますよ。新しい出会いやコミュニケーションを常に求めて、海外へも暇さえあれば出かけていましたが、一度アメリカで誘拐されたことがあったんです。自力で警察まで逃げたけれど、追い掛けてきた犯人が「恋人同士の痴話喧嘩だから」なんて言って!もう、身ぶり手ぶりで何とかおまわりさんに身の危険を伝えたんですが、その時「ああ、もっと流暢にしゃべれたら!」と悔しい思いをしました。結局、おまわりさんの家に2週間もお世話になってしまい、そこでまた知り合いも増えたんですが(笑)。その後も、この事件がきっかけで、海外を嫌いになってはいけないと思い、誰にも言わずにまた旅に出て…。懲りないですよね〜。

G-TELP:今後の人生目標は?
草野:仕事が面白いというより、頭の痛い問題も沢山あって大変ですけど、いわゆる自己実現でしょうか。ディズニーというチャレンジングな会社で、何か目標に向かって進んでいくという達成感もあります。自分にできることがあったらやらなくちゃと思う。子育てやボランティア、趣味だったりとみんなそれぞれ社会に貢献しているの中で、私の場合はそれがたまたま仕事で、やるべきことを積み重ねてきたのが社会貢献に繋がるのかなあ、と思っているんです。

G-TELP:今後の人生目標をお聞かせください。
草野:ディズニーのように大きな企業でもっとマネジメントの経験を積みたいという考えと、いつかずっと先でも世界の職人さんたちが作った貴重な商品を扱う小さな会社をやってみたいという二つの想いがあります。プライベートでは、もっと冒険がしたい。いろんな所へ行って、いろんな人に会って、自分の想像を超えた大きな世界を体験したいですね。
アールフット草野 依子さん
-PROFILE-
某新聞社で新規ビジネス開発に携わった後、某外資系企業にてマーケティングを担当。そのキャリアを活かし、ディズニーのホームビデオを販売する会社で7年間マーケティングの責任者を務め、現在、ディズニー パブリッシング ワールドワイドの日本代表/バイスプレジデント。
学生時代はひとり旅が好きで、危険な目に遭いながらも世界の国々を訪ね歩く。現在はご主人が暮らす南仏の自宅と日本を行ったり来たり。仕事もプライベートも非凡な輝きに満ちた“人生の冒険者”は、働く女性の憧れ的存在。


ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
ディズニー パブリッシング ワールドワイド(ジャパン)

URL : http://www.disney.co.jp
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